2014年5月10日土曜日

名著


自転車日和なのに
ちょっと無気力になってる
やることいっぱいあって乗ってる場合じゃない
というのもまた事実・・・

・・・・・

NHKの「100分で読む名著」に『旧約聖書』が出て来て驚いた

17歳でオーストラリアに留学した際
持参した本は
深代惇郎の『天声人語』・・・一応受験生だからね
志賀直哉の『暗夜行路』・・・当時好きだったんですね
と、なぜか聖書だった
英語文化圏の基礎を読む、といった気持ちがあったんだろうけれど
旧約聖書も半分、新約聖書もちらほらとしか読まなかったなあ

留学中その高校の文化祭みたいなことで
生徒でミュージカルを演じることになって
というか、演じることは決まっていたのだと思うけれど
コーラスと吹奏楽を一緒にやっている友達と一緒に
コーラスの時間にその歌を練習し
なにやらオーディションを行って配役を決め
ぼーっとおつきあいしていた私は
ミュージカルの伴奏メンバーに入れられていた
本番の1週間ほど前になってスコアを渡され
私以外ほとんどプロかセミプロという数名のバンドで突貫練習をして
いきなり本番だった
幸いにしてコーラスで歌は全部覚えていたけれど
ミュージカルの舞台というものはオペラと同じで
幕開け前の序曲というものがあるし
間奏曲もあるし、フィナーレもある
歌の指導をしていた音楽の先生がピアノ
吹奏楽の指導をしていた先生が金管楽器をいくつか
ベースが一人
クラリネットなどの木管楽器が一人
ドラム以外の打楽器を市のバンドで一緒にやっていたお姉さんが
そしてドラムを私が担当
そんな構成だったと思う
舞台の演者は出番がなければ休めるけれど
私は2時間ドラムを叩きっぱなしだった

誠に得難い経験でした


その演目が
ブロードウエイミュージカルの巨匠アンドリュー L. ウエバーのデビュー作
Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat

なんか30年前にオーストラリアで演じたものが
数年前日本で演じられていたのでちょっと驚いた

これが、映像の後半で歌われている紹介ソングの歌詞で
旧約聖書、創世記のチャプター37
ジェイコブと息子達、その中でもお気に入りのジョウゼフの話だということが説明されている
ジェイコブ=ヤコブ、ジョウゼフ=ヨセフ

A.L.ウエバーは「Jesus Christ Superstar」も書いているし
当時も思ったけど
「スーパースター阿修羅様」とか「お釈迦様」とか
あり得ないし・・・ 

そういうわけで・・・特に旧約聖書は
宗教書ではなくて、歴史物語として読んで、面白かったし結構好きな本

新約聖書については、中世の権力者だった教会が
自分たちが統治しやすいように取捨選択し編集したもの
映画「薔薇の名前」にも描かれていますね

「薔薇の名前」 は大好きなショーン・コネリー主演の映画ですが
原作は記号論者のウンベルト・エーコ
大学で先輩たちが議論していた批評分析理論のひとつでした

英語圏の物語や映画の背景にはキリスト教は欠かせないものだし
オカルト映画などを見ると
すっかりキリスト教的な悪魔観にとらわれていて
想像力の限界を感じることばかり

そんな中での「旧約聖書」の読解番組
残り3回を楽しみに見たいと思います(^^)


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