2015年1月17日土曜日

工芸をめぐる旅の一日


今日は三重県に参ります
802の名鉄で出発、近鉄を乗り継いで鈴鹿まで
鼓ヶ浦に1000頃到着
駅から歩いて10分ほどで
鈴鹿市伝統産業会館到着
ロビーでは鈴鹿の伝統産業である
墨作りと伊勢型紙のビデオ上映
これが・・・VHSでガイド役の女性のメイクが時代を表してましたね(^^;

しおり1枚は無料で体験できるというので一番難しいのに挑戦!
しかしこれ何のキャラクターだったんだ??
右のほっぺの渦巻きが切れちゃったし
右耳のラインも実はちぎれちゃった(>_<)

いいお天気のなか散策

ここも伊勢型紙のお店なのだけど・・・
どうみても一般の家なので
一見さんがふらりと訪ねていけるところではないですよね

駅前の大きな伊勢型紙のお店に向かう途中で
「墨」の看板が目に入りました

たくさんの種類の墨を見せていただきました
100種類どころじゃない墨があって
ススとニカワと香料の主にススとニカワの割合によって
にじみ具合を完全にコントロールできるそうです
和紙だから必ずにじみそうなものですが
全くにじまない墨もあるそうです

もう一つ驚いたのが
墨をとことん薄めていくと
藍や紫、黄色、ピンク等の色が出てくること

職人さんのハナシは本当に面白い(^^)

駅前の伊勢型紙のお店に着きました
伊勢型紙というのは基本的に「型紙」ですから
主に着物地を染めるためのものだと思っていましたが
・・・つまり型紙を作る技術は仕立て上がった着物には現れないわけです

でも今は型紙の技術そのものを活かす産業ができているみたいです
ふすまや欄間、扇や団扇にそのまま利用したり
額装したり
これね
信じられないけれど「影」に見える部分が切り絵ですね
型紙を切る道具には鮫小紋などを掘る丸錐のようなものもあって
その太さも様々、掘る間隔を変えれば陰影も出せるわけです
地の紙で色を出せば、このような富士山も作品になる・・・

切り紙として趣味でなさる方も多いようです
私も柿渋で重ねて燻して強くした和紙とナイフを買っちゃいました(^^)


白子駅から四日市で乗り換えて菰野町の大羽根園下車
は、いいんだけど、吹雪いてるよ!!

駅から歩いてすぐのパラミタミュージアムへ
江里夫妻のというより、佐代子さんの截金(きりかね)を見たかったのです
京都の迎賓館は日本の伝統芸術の粋を集めた宝箱のような建築物ですが
その藤の間の舞台扉が江里佐代子さんの手によるものです


絵里子さんが夫の彫る仏様の衣を截金で彩りますが
そのような仏様は奥に安置してあって人の目にはあまり触れません
それで、お茶道具など小さな作品をたくさんたくさん作るようになったそうです

まだまだ志半ばだったでしょうに亡くなられたのが今さらながら残念です

小さな
奥深い美しさに
もう
言葉がありません


さて、ここには池田満寿夫作品も常設展示があります
般若心経の言葉が一言ずつ彫られた陶片が並べられていました

知多四国で読んだお経は音のみのリズムで読んでいましたので
あらためて意味のある言葉で区切られていると
・・・読めません
でも意味がわかるような気がして、あらためて勉強したくなりました

ひろさちやさんの本とか、これまでに何回その気になってたの?
って自分でも思うもんなぁ

しかしっ!!
お腹すいたっ

ミュージアムカフェでもあるかと思って来たけれど
お食事処はナシ

1400頃にほぼ隣の自然薯料理のお店で遅いランチ

美術館に行く前だったら絶対違うの食べてたよ(^^;

殿様御膳
これで1800円

揚げたての天ぷらが食べたかったの(^.^)
アスパラガスとふきのとうの天ぷらがおいしかった


菰野の道の駅まで10分ほど歩きます

吹雪!!!

菰野-四日市-名古屋
四日市に出たら晴れてましたね

名鉄百貨店で職人展をしていたので見学

螺鈿職人さんと話したら
京都迎賓館は工事中にしょっちゅう入って作業したよ
って
螺鈿でも截金をするのだけど江里さんが「箔」を使うのに対して
螺鈿で使うのは「板」だそうで
技法は似てるけど全然違うのよと笑ってらっしゃいました

柘植細工、藍染め、カゴ、ブラシ、琥珀などなど
職人さんたちとのおしゃべりは楽しい(*^.^*)

名鉄百貨店は改装間近でほぼ全館セール中だった
久しぶりにデパート散策したけど
人混みで疲れる~

駅の前・つまり食品フロア口でつい誘われて
犬山の「栗羽二重」を(^^)
栗きんとんの羽二重餅ロール
おいしゅうございました(^^)

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