2025年11月29日土曜日

老いを楽しめ


秋に咲く球根の花は花壇の生い茂ったマリーゴールドに隠れて
見逃してしまいがち
でもちゃんと今年もダイヤモンドリリーとサフランが咲いてくれた
彼岸花から2か月も経ってから咲くんだっけ?と思いながら
輝くような美しい花を愛でる

花壇にも施肥してるんだけど
このサフランはなかなか花は増えない
でもちゃんと数輪咲いてくれる
かわいい(^-^)

ぼちぼち庭の植木や生垣の刈込をしなければいけない
平日の午後ときどき脚立を出してのこぎりを振るうことにする
まずは大家さんの玄関の屋根を攻撃しそうな羅漢槙と
玄関を薄暗くしていたウバメガシをばっさり
とは切れないので、ちまちまと運べるサイズで切る
切った枝置場はすぐ山になるのよね
木々はやはり結構小枝が枯れていて光を求めて枝を伸ばそうとしてる
元気のないところは病気がち
真夏に枯れた畑の真ん中の2m超えの椿はどうしようか、テツヤさんに相談しないと

一気にやろうとするとたいていケガするので
少しずつ

・・・

アルバイトを始めて約ひと月
慣れによるミスが少し出てきた
リーダーのSさんは人間的にも素晴らしいできる人だと思う
彼女のおかげで女性ばかりの部署で湿っぽくならなくてすんでいると思う
私のミスに対して現状確認と改善点の把握
それだけでなく、新人ならではの視点での改善点はないかと聞かれた
そういう対応ってすごいことだと思う
いい上司のもとで働けて幸せだ

そして同時に私の老いを感じたんだよねぇ
発注書の行が長いとゲシュタルト崩壊的な混乱がたまに起きる
パタパタと動き回ることで膝と足首が痛む

年齢なりの仕事って一概に言えるものじゃないけど
あの部署のメンバーが若いのはそういう理由なんだろうか
焦るのが一番ダメなので、冷静に、確実に
まあ、一日4時間が限界なのです、やはり

・・・

会社の通販で実家の兄とトモコちゃんに通販限定の詰め合わせを送ったの
それぞれに楽しんでいただいているようでなにより
で、早速トモコちゃんからリンゴの第2弾が届いた
王林、北斗、ロマン

そしてシーズン初のスイートピーを受け取った
英国のフレックルズの系統

そして、先月申し込んで抽選に外れたショール
前回はシルクだったけど、今回はラムウールで同じ柄のものが出たので
また抽選に申し込んでみたら
当たってしまった
そして届きました

繊細な織柄にときめく
さっと羽織るとあたたかい
専用のバッグを作ってくれたり、素敵な絵葉書が添えられていたり
ロッカさんの作家としての流儀に私と共通のものを感じて嬉しくなってしまう
この幸福感は、請求額以上だろう
・・・うん

染め会4回目
ビワの木はちょうど花が咲き始めたところのようで
赤の発色が最高だった
助産師さん用の看板がわりの暖簾を染める
薄手とはいえ帆布なのでどこまで染料が入るかと心配だったけれど
素晴らしい発色
おやつに鬼まんじゅう
こういう古い道具類が無尽蔵に出てくるM女史の実家は宝箱

宝物のショールをお披露目したときのM女史の感想が印象的だった
彼女はどんなものでも自分で作れると思うのでほとんど買わない
私は見本になるしほかの作家さんの仕事に触れたいので買う
そこがM女史と私の違いなんだな

・・・

翌日はクリスマスイベントの打ち合わせの編み会でアミちゃんとユカさん来訪
お昼の豚汁と栗ご飯
海辺のひととき
夕飯の牛タンシチューとサラダは撮り忘れた
食べるのに夢中

・・・

28日は座布団の綿入れ講習会
講師は国家資格を所有のサカキバラ女史
テキパキと説明を受けて
先日縫った円座と長方形の座布団の綿入れをする



いろいろ教わっても繰り返し作ってみないと身につかない
もったいないな、ワタシ
amazonで綿買って座布団作ろうか・・・???

・・・

夜、みかん畑から戻ってきたテツヤさんと話すことができた
陽子さんは入院中でいずれ施設に入り、もう戻ってこないだろうとのこと
実家の母と同じ
順番とはいえ切ない
でも冬のあとにはちゃんと春が来るよ

諸々の説明と報告、相談などして
「私は住んでていいんですか?」
「大丈夫ですよ」
とおっしゃるけれど
物の整理は続けよう

いつもしみじみと思うのだけど
岩手で18年
仙台をはさんで
山形で18年
そして愛知で17年
そのうち愛知在住が一番長くなるかもしれない


2025年11月16日日曜日

霜月前半


すっかり風が冷たくなった11月のはじまり

今日の染め会は栗のイガ
慣れたようでなかなか慣れない草木染
というか、型や絞りを施した場合の間隔の加減や
染料の乗りがやはり難しい
科学染料なら楽に均等に入るんだろうかとか思うけれど
まあ試作だし
お昼はピザ
木質ペレットであっという間に400℃に加熱して
それをキープしてくれる優れもののピザ窯
(本物志向のMさんのお兄さんの趣味)

S氏の準備したピザ生地で2分ほどでおいしく焼ける
トッピングにイワシ、シラス、ラムソーセージ、モルタデッラ
パプリカ、トマト、ルッコラ、バジル、青ネギ、玉ねぎ
などなど豊富な具材で満腹満腹

今後の打ち合わせなどで帰宅してソファで寝落ち
真っ暗になっとった

・・・

11月になって早速今シーズン第一弾のシュトーレンが届いた
プロなので自分の思いを完璧に表現できるシュトーレンを
焼いてくださるのは当然なのだけれど
その「思い」をちゃんと食べ方まで全うしてほしいという
愛情のこもったお手紙つき
栗が練り込まれた生地にマロングラッセが詰まったシュトーレン
フォークを使わず、手で
それはよくわかる
フォークを使うとくずれる

この店のお菓子は特別
菓子職人である主の思いにあふれてる
些細なことだけれど、箱を閉じた透明テープの端を折り込んで
ストレスなくはがせるように気を使ってくださる
美も愛も全部細部に宿るよね

・・・

7日の夜は真綿づくり
群馬の東さんの最高級の繭を使って作ります
1時間ほど重曹で煮た繭を
水の中でクラゲのように柔らかく膨らませて
内側を見定めて左手にかぶせるようにひっくり返す
同時に蛹と最後の脱皮の殻を取ります
それを4回繰り返して厚みが出来たところを四角く伸ばして型に引っ掛ける
それをさらに3回繰り返して計16個の繭を広げて重ねると角真綿の出来上がり
何百枚と作ったM女史の真綿はそれは美しいシート状に広がって
私のは大理石模様のよう・・・

その日は疲労もあって気持ちは落ちていたのだけど
3人で馬鹿話に大笑いしながら気が付いたらすっかり陽気になってました
(専ら私がムシ嫌いで蛹にさわれなくて大騒ぎしたことが発端・・・)

・・・

週末の買い物を金曜日に済ませたので
8日の土曜日は掃除洗濯、そして久しぶりの外仕事
サツマイモを掘っりました
畑からはムチムチのコガネムシの幼虫や
ビビるほど大きなスズメ蛾の幼虫がコロコロ出てくる・・・
いろいろと齧られてるけど去年より出来が良い
真夏に地上部がほぼ枯れたのにこの出来は信じられないくらい
半年放置した春咲き球根類の鉢も花壇に植えたりして整理
生垣や石垣のヒトツバの枯れ葉を整理して玄関先をきれいにしました
花壇の大きな百日草も全部抜いて
残っているのはマリーゴールドとジニアリネアリス
玄関先に春から放置していた最後の玉ねぎも定植

後日ライムギと使わなかったニンニクを空いた畑に定植

山形からラフランスが届きました
甘味香りそして程よい酸味があって本当に美味しい

魚のアラ(カンパチ)が手に入って
身がたくさんついていたので久しぶりにそぼろを煮ました
それにしても写真映えしない・・・

夜に強風が吹いて何かが落ちたと思っていたのだけど
テレビのアンテナの一部が落ちてた・・・
テレビないから被害がわからん

・・・

さて、仕事も慣れましたが、持ち前の真面目さwwwのせいで
ちょこまかと迷路のような商品の間をバスケットのピボットよろしく
方向転換の競歩仕事をやりすぎて
・・・膝と足首が痛い・・・
ついでに冬用のシューズのせいで右足の小指あたりに靴擦れで大きな水疱!
まあ、あんまり真面目にやりすぎないように・・・
ちょうど秋のカタログのダイレクトメールによる注文の山が峠を越したようで
パタパタ歩き回るのも少し落ち着きそうです
私も通販専用の送料込み詰め合わせ商品を実家とトモコちゃんに送りました

・・・

60歳になってさらに物の整理に取り組むわけです
食器について
本について
衣類について
それらについてはまた追々


2025年10月27日月曜日

深まる秋


着々と暦は進んでいくのに
日差しだけは強くて相変わらずカーテンを閉めっぱなしの10月なかば

去年の秋に仕事を辞めて
今年いっぱいはちくちく生活をしてキルトやニット製品を作りまくる
と思っていたのだけど
着々と減る残高に怖くなって
ちょうど郵便受けに入っていた年末アルバイト募集に応募してみた
メールでやり取りをしたあと履歴書持参で面接に行ったら
合否ではなく、いつからどういう内容の仕事を、という話し合いだった
21日から少なくとも今年いっぱいアルバイトに出ます

・・・

SNSで常滑の農家さんが「朝市で売れ残ったオクラ届けるよ」
の発信に応えて翌朝届けていただいた

立派なオクラとサトイモ
さっそくゆでてみた
左は今夜調理する分
右がさっとゆでた分
冷めたら切って冷凍庫へ
ガンボスープが楽しみ

・・・

インスタなどでフォローしている織の作家さんの
最新作 シルクの大判ストール「銀河鉄道の夜」
写真は作家さんのサイトより
今回は抽選だったので応募してみた
夢に見るくらい素敵なストールなので
抽選ならばと

そして先ほど落選通知が届いた
それはそれでひと安心
だって
作家さんの一点ものだもの、高額なのよ
ただ来月にはラムウール版も出るようなのでちょっと楽しみ

織にはあこがれがあって、自分でも作ってみたいから
卓上織機も買ってある
でも買ってあるだけ・・・

・・・

仕事に出る前の1週間はたまりにたまった自分の仕事を片付けよう
と、心に決める
さて
・パジャマズボンを2本ちくちく
・床の間の目隠しカーテンを改造
・毛糸ケース20個とソファや机の位置交換の模様替え
徹底的に埃を取ったので年末大掃除が楽になる
・風呂掃除
あまり塩素を使いたくなくてしばらくカビ取り剤を使ってなかったけれど
そろそろ限界
と思ってゴム手袋をはめてにぎにぎしたら
うんともすんとも言わない
スプレーキャップにひびが入ってた・・・
というわけで即ホームセンターに行って購入
17年ものの浴室の椅子や2代目の洗面器もきれいにして
でも
年末までにまた汚れるんだろうなぁ

小さな模様替えを繰り返して
なんとなく物が少なくなったように思う
まあ、キルトを仕上げるためにキルト芯を買うという
端切れの数が減っても増えるものもある
という手作りあるある

・・・

さて、お仕事ですよ
菓子の本社工場、大きな直売所、事務所がある中の通販部
増築増築で迷路のような建物で
2日目見事に迷子
そして雨でコミュニティーバス出勤で早速遅刻
前職が在宅勤務で仕事時間に関してルーズになっていたのは確かです
反省というか、認識を改めなければいけませぬ

そして目元だけ残して全身覆った制服で働くのだけど
食品を扱う場なのでその辺は厳しい
工場入口のエアシャワーまでのルーティンがなかなか身につかない
でもそれすらも面白いと思うし楽しもうと思う
しかしその制服のせいで同僚の素顔がわからんwww

女性ばかりの部署で、一番の新人が最高齢・・・
4時間/日にセーブすることで体力温存をはかります
4日働いた週末も大丈夫だった
制服を毎日洗濯することなど暮らしのリズムが早く整うといいな

私は指示されたことをするだけだけど
商品管理は本当に大変だと思う
小売店なら年に1回か2回の棚卸だけどここでは毎週するらしい
そして、クリスマス前に商品を全面改訂するらしい
その切り替えが大変だね

身体も使うし頭も使う
とはいえ、これまでの事務系の仕事に比べたら「頭を使う」うちに入らない
立ち仕事の疲労は通勤の自転車で解消できる
さて、あとはどれだけ自転車で通えるか、ですかね
それと、通勤と仕事でうっすらかいた汗のケアをちゃんとしないと
風邪をひいてしまう

・・・

いつのまにか新しいお月様が上りもう6日目
そしてあっという間に11月

衣類や寝具、シューズ、自転車用の手袋まで冬仕様に交換
着々と季節はめぐりますねぇ


2025年10月13日月曜日

還暦


誕生日が近くなって10月ともなると涼しいので花を注文したくなる
そして美しい花は誕生日までもたない・・・というのもいつものこと

10/4 バラが届いたので水揚げ
ラウンドに組んで自分のために飾る
なんという幸せ
ふと香る存在感
誕生日の夜はバラ風呂
そして毎年誕生日とクリスマスだけ取り寄せるアウスリーベさんのケーキ
紅茶とチョコのケーキ
この2種類10年くらい続いているんじゃないか???
アーモンドの粉でしっとりのマルガレーテン
最初の頃は次はこれ、って毎年変えていたけれど
この二つからもう選べない(秋冬で太るわけだ・・・)

還暦を迎えるまでに標準体重枠に減らす、という目標は達せず_| ̄|○
まあ、ここ数年の最高値から5kgほど減った
なんとしても、どこかに不調が出る前に少しでも体を動かすことで軽くしたい
(病院食での減量は必ずリバウンドするww)
ので、体調管理体制は継続
まあ歳をとるにつれて、そういう意識を忘れたころにちゃんと達成できている
という先達も多いけど、どうだろう
まだまだ様々な欲があるのだ

・・・

秋になって鳥の鳴き声の種類が変わった
モズの「くちぶえ」が響く
秋の鳥は春の小鳥より声が大きい

9月半ばに蒔いた野菜の種は新しいのも少し古いのも
哀しいことにほとんど発芽せず
多分雨のタイミングが合わなかったか
10月はじめに大根、蕪、青梗菜の種を買って蒔き直し
雨がちだったので数日で発芽
蒔き直した大根は短い早生ものなので、なんとかおいしいおでんが食べたい

秋の雨の恵で枯れる寸前だった百日草も美しく咲いている
緑のエンヴィ
リネアリス
こぼれ種3年目のカラフルな子たち


10/7 頼んだ覚えがないのに荷物が届くよメールが来た
発送が福島南だから、S氏が何か送ったのかな?とか思ってたら・・・
アミちゃんからの誕生日プレゼントだった!!

彼女の誕生日が9月なのは覚えているけれど
何度も聞くのは逆に失礼と思って、何も贈らなかったから
うん
クリスマスに集約だな
うん
忘れるなよ、ワタシ
(そんなに作るヒマあるのか???)

10/11 繭のいろは主宰の勉強会2回目
セイタカアワダチソウで染める
そのために数日にわたって花穂を摘んで
ついでにクサギも摘んで持参

今回は丸い座布団用の布として丸くなるように畳んで型置き
セイタカアワダチソウは黄色だけど
鉄媒染でほぼ茶に変化し、アルミ媒染で鮮やかな黄色に
小雨の中、外で水仕事



クサギは少し色分けして鉄媒染
なかなか渋い色合いになりました
お昼は土鍋で炊いた新米に
梅干し、海苔、みそ汁、具沢山オムレツ、カボチャ、トマト
お茶を手にみんなで染めの日程や今後のことを軽く会議
Mr. シミズが指示されなくても流しに立って食器を洗っていた
その働きぶりにみんなそれぞれの家の男子について
思いを巡らす時間になったとかならなかったとかwww
一番近い他人である夫婦が同じことを楽しんで助け合える関係は
それのかけらもない夫婦の妻から見たら別世界の夢なんだな
うらやましいと思うと同時に、でも自分の時間も欲しいよねと思ってるんだよね

帰りは季の野の台所でちょっと力仕事を手伝って帰宅

・・・

10/12 静岡のANDWOOLさん主宰のてのひら市
行ってみたくて天気がゆるせば、と思っていたら許されたので!
5時半に起きて6:45の名鉄で出発し
3回乗り換えて島田市に10:15着
行ってみたら町の神社の例大祭で中心街を封鎖しての大きなお祭りの日だった
街道を歩くイベントもあって人の流れがすごい
その中で大井川手前の旧街道に展開したマルシェ
11時の開店と同時に天ざるそばで昼食
街道の雰囲気がありますね
この先は「越すに越されぬ大井川」
島田は日本髪の島田の髷と着物や帯の町らしい

そこでしっかりと活動しているANDWOOLさんは
いろんなもののいいところを取り入れた素敵なブランドだと感じた

うちの在庫の毛糸もどんどん使わないとなー
ねー

手芸家の洋輔さんのワークショップを覗いて
ANDOWOOLの代表との対談を聞いて

せっかくだから島田の博物館で開催されている紙の展示も見学


元気なときならじっくり楽しむんだけど、すっかり体力知力ともに飽和状態

雲行きが怪しいのでサクサク帰宅
片道3時間半、4時間滞在

JR車内にて:両隣に今時のワカモノが座って両方からもたれかかってうたた寝された
向かいの美少女が笑う
私もニヤケルのを我慢ガマンwww

JR車内にて2:隣の女性の荷物が気になったので「何ですか?」と聞いてみたら
「刀です。居合を習っているんです」
から始まって豊橋に着くまでいろいろな話を聞いた

この日は各地でお祭りやイベントがあって奥田もしかり
奥田駅を出るとお囃子の太鼓と声が響いていた
コロナで祭りができなかった数年間のエネルギーが爆発してるような
夕暮れの空だった